研究の目的 通常学級全体への支援と個別支援との組合せによって、発達障害・知的障害児童を含む学級全児童の学習準備行動に効果が示されるかどうかを検討した。研究計画 3学級で実施した学級間多層ベースラインデザイン。場面 通常学級の漢字テスト場面で実施した。参加者 小学5年生3学級の全児童102名(発達障害・知的障害児童7名を含む)が参加した。独立変数 学習準備行動に対する相互依存型集団随伴性を中核とした介入パッケージ(相互依存型集団随伴性に基づく報酬提示、トゥートリング、自己記録、折れ線グラフフィードバック)。書字困難の見られた発達障害・知的障害児童に対し、相互依存型集団随伴性に基づく介入を導入する前に、個別支援を実施した。集団随伴性に基づく介入で効果が見られない発達障害児童には個人随伴性を組合せた。行動指標 漢字テストが始まるまでに学習準備行動を遂行した児童の割合を従属変数とした。結果 介入条件の導入により、3学級ともに学習準備行動を遂行した児童の割合が増加した。結論 通常学級全体への支援と個別支援との組合せにより、発達障害・知的障害児童を含む学級全児童の学習準備行動は促進された。