研究の目的 小学校通常学級における給食準備行動への支援として、非依存型集団随伴性を適用し、その効果を検討することを目的とした。研究計画 ベースライン期、介入I期、介入II期から構成された。場面 公立小学校通常学級第1学年における給食準備場面であった。参加児 公立小学校第1学年の児童38名であった。介入 学級全体に対して非依存型集団随伴性による介入を行った。介入では、視覚的なタイマーを4分に設定して提示し、タイマーが終了するまでに廊下に並ぶことができた児童には、その場でシールと言語賞賛を与えた。行動の指標 4時間目終了のあいさつ終了後から給食当番が廊下に並び、教師を先頭に給食室に向けて歩き始めるまでの時間を測定した。また、給食室に向けての歩き始めに間に合わなかった児童の人数も記録した。結果 介入により、給食準備に要する時間の短縮や歩き始めに間に合わない児童の人数の減少が見られた。結論 視覚的なタイマーの使用と非依存型集団随伴性による介入を組み合わせたパッケージとしての支援により、多くの児童が安定して素早く給食準備を行うことができるようになった。また、児童と学級担任に対する質問紙調査の結果、介入の社会的妥当性も示された。