2021 年 48 巻 1 号 p. 17-23
COVID-19の世界的な感染拡大は, リハビリテーション領域においても重大な問題となった. そもそもリハビリテーション領域の理学療法や作業療法は, 徒手的治療あるいは日常生活動作指導において, セラピストと患者との濃厚接触が基本となる治療的介入であり, それを否定する接触感染対策は受け入れがたいのが現状である. コロナ禍におけるリハビリテーションの課題は, 濃厚接触業務, 3密回避困難, そして社会活動制限の3点である. これらの課題に対するBFの応用として, 筋電図BFと心拍変動BFを紹介した. 今後は, 国内においても接触感染対策としての遠隔リハビリテーションが大きく注目され, BFの応用可能性はますます高くなると考えられる.