聴能言語学研究
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〈地域リハビリテーションにおける言語臨床家の役割〉診療所からの訪問活動
半田 理恵子
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2001 年 18 巻 1 号 p. 60-64

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抄録
筆者の勤務する「桜新町リハビリテーションクリニック」の概要を,(1)1998年9月,東京世田谷に開設された,リハビリテーション専門のクリニック,(2)入院病床はないが,理学療法II,作業療法IIの施設基準をもつ,(3)午前は外来,午後は,世田谷区全域を対象とした訪問活動を実施,と紹介し,現在,このクリニックで行われているSTによる訪問活動について,コミュニケーション障害者4ケースを通じて報告した.ケースは,Aさん,重度失語症の86歳の女性.Bさん,重度失語症の72歳の男性.Cさん,高次脳機能障害の36歳の女性.Dさん,運動障害性構音障害の60歳の男性.いずれも,退院以後の自宅でのコミュニケーション上の問題を明らかにし,STの訪問意義を考察した.あわせて,STによる「訪問リハビリテーション」制度の早期実現を要望した.
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© 日本コミュニケーション障害学会
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