日本外科系連合学会誌
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症例
胃結腸瘻を形成した胃癌の1例
川崎 篤史三松 謙司大井田 尚継久保井 洋一荒牧 修天野 定雄
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キーワード: 胃結腸瘻, 胃癌
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2007 年 32 巻 2 号 p. 157-161

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抄録
症例は55歳, 男性。便臭を伴う嘔吐, 腹痛を主訴に来院し, 腹部単純X線写真で腸閉塞と診断され入院となった。入院当日にイレウス管を挿入し, 挿入後5日目に施行したイレウス管造影で, 横行結腸に全周性の狭窄を認め, 狭窄部付近から胃への造影剤の流入を認めた。上部消化管内視鏡検査では胃噴門直下から前庭部の小彎―後壁に3型の潰瘍性病変を認め潰瘍底付近に瘻孔が存在した。胃横行結腸瘻を伴う胃癌と診断し胃全摘術および横行結腸部分切除術を施行した。手術摘出標本では肉眼上, 腫瘍の形成する潰瘍底に横行結腸との瘻孔を認めた。術後経過は良好で術後16日目に退院となった。胃結腸瘻を形成した胃癌の報告例は少ない。胃癌による胃結腸瘻の症例に対して胃全摘術および横行結腸合併切除を施行した1例を経験したので報告する。
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© 2007 日本外科系連合学会
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