日本外科系連合学会誌
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局所進行子宮頸部扁平上皮がんに対する術前化学療法(NAC)の位置付け
庄子 忠宏髙取 恵里子杉山 徹
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2012 年 37 巻 2 号 p. 214-222

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抄録
 子宮頸がんに対するNAC(neoadjuvant chemotherapy)は,過去の報告では有用性に関して一定の見解が得られていない.しかし最近,同時化学放射線療法(CCRT)の限界が見えてきたことや妊孕能温存という観点から,NACは改めて注目されている.2010年のCochrane reviewでは6つのRCT(1,036例)が解析され,NAC+手術群は初回手術群に対し無病生存率を改善することが報告された.NAC+手術療法は患者の予後を改善させる可能性はあるものの,初回手術群を上回る有用性についてはいまだ結論は出ていない.よってNACは臨床試験として行われるべきであり,今後の研究に期待したい.
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© 2012 日本外科系連合学会
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