日本外科系連合学会誌
Online ISSN : 1882-9112
Print ISSN : 0385-7883
ISSN-L : 0385-7883
症例報告
右胃大網動脈を用いた冠状動脈バイパス術後の腹腔鏡補助下横行結腸切除術の1例
大木 岳志井上 雄志金子 由香須佐 真由子上小鶴 弘孝山本 雅一
著者情報
ジャーナル フリー

2012 年 37 巻 2 号 p. 309-313

詳細
抄録
 症例は84歳,男性.下部消化管内視鏡検査で横行結腸に2型進行癌を認めた.患者は心筋梗塞のため,右胃大網動脈(RGEA)用いた冠状動脈バイパスの既往があった.術前に3D-CTを施行し,グラフト血管の走行を確認した.手術は腹腔鏡下手術を行った.まず肝円索右側腹側へ立ち上がるように拍動するグラフト血管を確認した.大網の脂肪は豊富で,大網内のグラフト血管は透見できないため,大網自体を損傷しないように横行結腸から剝離した.腸間膜の血管処理は体外操作で行った.CABG後の上腹部手術は,グラフト血管を損傷しないように開腹手術で行うことが多いが,今回,腹腔鏡手術を行うことで安全にCABG後の横行結腸切除術を施行しえた.
著者関連情報
© 2012 日本外科系連合学会
前の記事 次の記事
feedback
Top