滋賀医科大学心臓血管外科
2018 年 47 巻 2 号 p. 54-57
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心筋梗塞後心室中隔穿孔(ventricular septal perforation : VSP)の早期手術は全身状態の不良,不安定な循環動態,梗塞心筋の脆弱性などの理由から手術の難易度は高く,術後成績も不良である.VSPに左室瘤を合併した場合,その修復術はさらに複雑である.われわれは,亜急性期心筋梗塞に心室中隔穿孔と左室瘤を合併し急激に心肺停止に陥った80歳の男性に対し,両心室アプローチによるダブルパッチ閉鎖と左室形成術を同時緊急手術で施行し救命に成功したので報告する.
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