2019 年 48 巻 5 号 p. 330-334
症例は73歳男性.近医にて3年前より心雑音を指摘されていたが,消化器外科手術に際しての経胸壁心臓超音波検査により,高度の大動脈弁閉鎖不全症と診断され,手術適応にて当科へ紹介となった.術前経食道心臓超音波検査により,右冠尖と無冠尖の間に過剰弁尖がある大動脈四尖弁と診断し,大動脈弁置換術を施行した.手術所見では術前診断どおりの大動脈四尖弁で,交連部付近の弁尖に多数の有窓化を認めた.今回,われわれは多数の有窓化を伴った大動脈四尖弁の1手術例を経験したので,文献的考察を加えて報告する.