2024 年 53 巻 3 号 p. 119-122
44歳男性.小学生時に心雑音を聴取されたが,精査は行われなかった.胸痛,動悸を主訴に当院を受診し,経胸壁心エコーで左室機能低下と重症大動脈弁閉鎖不全症と診断されたため,手術加療を行った.Resuspension法を用いた大動脈弁形成を試みたが,心室中隔欠損症の自然閉鎖のためRCC弁輪部が変形しており形成は困難と判断し,Ross手術に移行した.自己肺動脈弁を採取し大動脈弁位に縫着し,右室流出路はステントレス生体弁とウシ心のう膜パッチロールにて再建した.術後は問題なく経過し,良好な血行動態が得られ退院した.