日本栄養士会雑誌
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婦人科病棟における専従管理栄養士配置による栄養管理システムの構築とその実践効果
原田 歩実伊藤 明美
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2025 年 68 巻 3 号 p. 161-167

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抄録

令和4年度診療報酬改定により入院栄養管理体制加算270点(入院初日および退院時)が新設された。その要件には病棟に専従管理栄養士を配置し、患者にきめ細やかな栄養管理を行うことが挙げられている。当院では婦人科病棟で診療報酬の要件を満たすため、入院時面談やミールラウンド等を取り入れた専従配置病棟での栄養管理システムを構築した。介入が必要な患者は進行がん患者が多く、入院時に栄養不良もしくは栄養不良リスクありの患者が多かった。これらの患者には、専従管理栄養士が入院時に適切な食事内容や栄養補助食品を選択し、定期的なモニタリングを行うことでエネルギーやたんぱく質充足率が改善できることが示唆された。また、退院時の栄養指導につなげる等入院から外来までのシームレスな栄養管理が可能となった。その他にも、アレルギー対応や咀嚼嚥下機能に応じた食事調整を積極的に管理栄養士が行うことは、医師、看護師業務のタスクシフト・タスクシェアに有用である可能性が考えられた。

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