【目的】ボランティアベースで災害支援に従事した者のストレスに関連する、小規模支援組織に求められる支援内容と女性支援者への配慮を明らかにする。【方法】質的記述的研究【対象】東日本大震災において大規模支援組織に所属せずに保健医療支援者5名（女性3名）と医療支援に限らず様々な領域で支援に従事した10名（女性5名）。【結果】『組織的基盤の形成』、『連携と協調』、『支援者の保護』の必要性が見いだされた。【考察】テーマには派遣前・中・後の複数の期間にまたがるものもあり、特に女性支援者への配慮に関しては時期に関わらず重要であることが『支援者の保護』について示された。【結語】ボランティアベースの支援者に必要とされる小規模組織による支援は、大規模組織に所属する支援者への支援と類似することが明らかになった。看護職や福祉職には女性が多いが、突発的な災害時にも支援に赴き女性の更なる災害支援への参画を促すための、社会的なサポートが求められる。
