2024 年 60 巻 6 号 p. 341-346
国際人間工学連合の改訂コア・コンピテンシーや,本学会から提言された持続可能な人間工学目標などにおいて,ステークホルダ協働を新たな学術研究課題として認識することが提言されている.本リサーチ・イシューでは,ステークホルダのウェルビーイングに配慮しながら人間工学知見を活用してチーム・ビルディングを行うための要素を「束ねる科学を実践するための7つの人間工学Tips」として紹介し研究課題として提言する.人間工学専門家には人々の暮らしが良くなるような選択をナッジするアーキテクチャであり,ステークホルダの相互作用をデザインし,社会課題を解決するアントレプレナーとしての役割が求められている.