人間工学
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ベビーカー利用者等に配慮した通勤近郊車両内車いすスペースの手すり寸法
斎藤 綾乃鈴木 浩明白戸 宏明藤浪 浩平村越 暁子松岡 茂樹平井 俊江斉藤 和彦
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2007 年 43 巻 2 号 p. 71-80

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抄録

ベビーカー利用者との共用を視野に入れた車いすスペースの手すり寸法を検討した. 列車の走行振動を模擬できるシミュレータ内に設備を設置し, 振動環境下で, ベビーカー利用者46名, 一般乗客67名の評価を得た. その結果, 高さ800mmの従来の手すりより, 950mmと700mmの2本を設置するほうが, 姿勢を支える, 軽く腰掛けるという観点から使いやすいことが明らかになった. ベビーカー利用者の76.1%がベビーカー用のスペースとして従来スペースよりよいと評価した.

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© 一般社団法人 日本人間工学会
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