2007 年 43 巻 2 号 p. 81-87
本論文は, バスケットボールのシュートフォームにおける上肢の三次元回転・並進運動を計測, 解析するための新しい手法について述べる. 一般に, シュートフォームは高速度カメラやビデオカメラでその動きを撮影し, 撮影された映像をDLT法で分析することによって計測される. 提案する計測法は運動学的人体モデルの解析により導き出した. 身体各部位に設置した三次元ジャイロセンサを使用し開発した計測システムは様々な身体部位の三次元回転・並進運動を計測することができる. このシステムを用いることにより, 手首や足首のように細い部位の運動も簡単に計測することができる. さらに, この計測システムはさまざまなプレイヤーのバスケットボールのシュートフォームを正確に計測することができる.