抄録
体外循環中の血行動態を規定する最も重要な因子は灌流量である。何等かの理由により下肢を切断した場合,切断前に比べ灌流量を減少させる必要がある。しかし,どの程度減少させたらよいかが問題である。安静時,下肢は全身に比べ代謝が低い。このため,切断後の残された体は代謝が高いことが予想される。これより,代謝を考慮した計算式を2つ作成し,両下肢を切断した2症例に用い,計算式の妥当性を検討した。1つ目の計算式は臨床により妥当性が示唆されたものの,2つ目の計算式は患者体格により誤差を生じ補正が必要となった。計算式を考案する場合,代謝を考慮することは重要と思われた。