2022 年 2 巻 1 号 p. 19-27
摂食障害患者の低年齢化が注目されている。さらにCOVID-19パンデミックの影響で世界的に小児・思春期患者が増加し,患者への対策が医学的,社会的問題としてクローズアップされている。小児科医の立場から,小児摂食障害の外来治療(身体治療と心理的治療)を論じる。初診時の患者の診療方針策定は重要である。小児期の身体管理の注意点,特に必要な検査について説明した。小児・思春期の心理治療に関する主な世界のガイドラインを解説した。FBTは小児の治療に重要であり概説した。治療に抵抗する患者の場合,症状の持続因子として発達障害の併存も考慮に入れる必要がある。小児・思春期の摂食障害の治療のゴールは,身体の危機を乗り越えるだけではなく,家族や友人とともに日常生活がストレスなく送れることであり,治療者は,食行動以外のサポートを考慮に入れることが必要である。