教育心理学研究
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原著[実践研究]
2年間にわたる高校生を対象とした暴力防止プログラムの効果
上野 淳子, 赤澤 淳子, 松並 知子, 井ノ崎 敦子, 下村 淳子
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2024 年 72 巻 4 号 p. 240-252

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抄録

 高校生では恋人間暴力であるデートDVのリスクが高まるため,予防プログラムを実施する必要がある。学校で予防プログラムを実施する場合,少人数を対象に暴力全般を扱う内容で複数回実施することが効果的だと考えられる。そこで本研究では,高等学校の授業に組み込む形式の暴力防止プログラムを2年次3回,3年次2回の計5回実施し,その効果を検証した。プログラムの目的は,暴力を認識できるようになること,他者の視点で考えられるようになること,アサーションスキルを身につけることであった。プログラムではグループワーク,ディスカッション,ロールプレイなどを行った。2年次プログラム群37名,2年次から引き続き参加した3年次プログラム群28名に対し,各学年で事前アンケート,事後アンケートを実施し,5回目のプログラム終了から2ヵ月後にフォローアップアンケートを実施した。各学年で対照群との比較も行ったところ,2年次のプログラム受講直後から暴力を認識できるようになっており,その効果はフォローアップ時まで持続していた。他者視点の取得にも長期的効果がある可能性が示唆された。アサーションスキルの向上は困難であることが示された。

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© 2024 日本教育心理学会
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