抄録
小学校における情報モラル指導に関する保護者向けの意識調査を実施し,学校と保護者の連携を促進させる要因として,「家庭での指導内容」・「保護者のモラル向上」・「保護者の関与」・「学校への連絡」の4つの因子を抽出し,因子ごとの関係を示すモデル図を作成した.このモデル図に基づいて,学校で実施する家庭との連携プログラムを開発し,年間を通じた保護者連携の実践を進め,開発プログラムの実践前後で保護者の意識の変容を比較した.その結果,連携プログラムの実施によって保護者の情報モラルが向上し,学校との連携を深めようとする態度が向上したことを示した.