日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
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早期公開論文
早期公開論文の4件中1~4を表示しています
  • 深谷 達史, 三戸 大輔
    原稿種別: 研究論文
    論文ID: 44140
    発行日: 2021/09/20
    [早期公開] 公開日: 2021/05/26
    ジャーナル フリー 早期公開

    教育界では,自らの興味・関心を追究するような探究の学習の重要性が強調される.本研究では,探究の学習の中でも,小学校で課されることの多い夏休みの自由研究を対象に,課題の設定を主に支援する特別授業を実施した.公立小学校6年生の1学級において,2時間の特別授業を行い,設定したテーマについて調べたいことを問いとして設定させ,問いについての仮説やそれを検証する方法を考えさせた.夏休み終了後,リッカート式の項目による自己評価を求めたところ,授業を受けなかった対照群の児童に比べ,授業を受けた介入群の児童は包括的・観点別,いずれの自己評価も高い値を示した.また,探究スキルの意識化を表す,自由研究をうまく進めるコツをたずねた自由記述でも,授業での主な学習事項を挙げる児童が多かった.最後に,これらの成果を生んだ要因を考察するとともに,残された課題について考察した.

  • 阿部 真由美, 向後 千春
    原稿種別: 研究論文
    論文ID: 44130
    発行日: 2021/05/20
    [早期公開] 公開日: 2021/04/06
    ジャーナル フリー 早期公開

    本研究では,英語の多聴学習において,学習者の個人特性としての拡散的好奇心が学習行動に与える影響と,拡散的好奇心を満たす教材が学習行動と学習意欲におよぼす影響について調査を行った.プレ調査のアンケートで測定した個人特性としての拡散的好奇心とその後の多聴学習での学習行動の関係を調べたところ,拡散的好奇心の強さが学習行動におよぼす影響は限定的だった.また,多聴教材として,拡散的好奇心を満たす度合いの高いE教材と,度合いの低いC教材を制作し,E教材で学習したE群(実験群)とC教材で学習したC群(統制群)を比較した.その結果,E教材のほうが学習者の学習行動をうながすとは言えないものの,リスニング学習に対する学習意欲を維持させることが示唆された.また,多聴学習では,教材が拡散的好奇心を満たす度合いに関わらず,学習者のリスニング学習への興味を高め,リスニング力を向上させることが示された.

  • 保田 幸子
    原稿種別: 研究論文
    論文ID: 44078
    発行日: 2021/05/20
    [早期公開] 公開日: 2021/02/22
    ジャーナル フリー 早期公開

    研究成果を報告する科学論文では,「IやWeの使用は避ける」,「曖昧で冗長な表現は避ける」といったディスコースが推奨され,現在もアカデミック・ライティング授業や論文作成ガイドの中で指導されることがある.しかし,このアカデミック・ディスコースはいつどのように誕生したものなのか.なぜ特定の語られ方に権威が与えられるようになったのか.この権威は21世紀現在も変わらず固定的なものなのか.これらの問いについては国内では十分な検証が行われていない.本研究は,こうした通説を再考すべく,科学論文において客観性が求められるようになった歴史的背景とその後のパラダイムシフトを明らかにするとともに,21世紀型の科学論文において書き手がどのように読み手を導いているか,その主観性の表明技法を明らかにすることを目指す.得られた成果を元に,科学論文執筆に迫られた学習者層に対する21世紀型の高年次英語教育支援のあり方について提案する.

  • 科学への関心・意欲の多様な層のワークショップ参加を目指した試み
    後藤 崇志, 加納 圭
    原稿種別: 研究論文
    論文ID: 44059
    発行日: 2021/05/20
    [早期公開] 公開日: 2021/02/09
    ジャーナル フリー 早期公開

    これまでの研究から,インフォーマルな科学教育が理科を学ぶ動機づけを高めることへの有効性が示される一方で,参加者層がもともと理科を学ぶ動機づけが高い人々に偏っているという問題点が指摘されていた.本研究では,商業施設において,遊びを入口とした科学ワークショップを実施することが,参加者層の偏りを解消するために有効な方策であると考えた.商業施設において,スーパーボールすくいを題材とした科学実験のワークショップを実施し,理科を学ぶ動機づけや科学への関心という観点から,参加者の人口統計学的な代表性について検討した.その結果,本研究で実施したワークショップは従来の研究で報告されていたものよりも代表性が高い参加者を集められていることが明らかとなった.

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