日本教育工学会論文誌
Online ISSN : 2189-6453
Print ISSN : 1349-8290
ISSN-L : 1349-8290
問題文中への解答挿入機能による解答効率の向上がもたらす学習ののびへの効果(<特集>学力向上を目指したICT活用のデザイン・実践・効果)
佐野 香高鳥 雄吾張 少飛佐々木 俊恵小林 浩
著者情報
ジャーナル フリー

2008 年 32 巻 3 号 p. 275-283

詳細
抄録

「問題文中への解答挿入機能」や「選択対象絞込み機能」などからなるスマートツール(ST)を実装したWBTベースのドリル型学習支援システムe^2-ELMを開発し,2005年度後期セメスター後半から大学学部の授業科目にて試験運用を始めた.従前から市販のWBTを用いていた履修学生による比較評価や,有志学生による評価実験などを行った.インターネット技術に関するドリル型学習教材を3通りの方法(STあり,STなし,紙ベース)で学習してもらい,プリテストおよびポストテスト得点から学習ののび(回帰成就値)を求めた.その結果,STは解答時の煩わしく非生産的な作業を軽減するとともに,ドリル型学習への期待感を高め,さらに学習ののびにも効果的なことが確認された.

著者関連情報
© 2008 日本教育工学会
前の記事 次の記事
feedback
Top