本研究においては,離島に所在するへき地校での地域理解・参加を重視した教員養成プログラムを実施し,その評価を行うことを目的とした.学生20名を対象に,実施前後の連想調査と学生の事後の自由記述を分析した結果,以下のことがわかった.●刺激語「教師」および「地域」において実施前後の連関が見られた一方,刺激語「学校」および「子ども」においては調査前後の連関がみられなかった.●80%以上の学生が「学んだこと」として「子どもを取り巻く環境」「地域と学校のかかわり」「地域の実情」に言及していた.一方,「子どもの特徴」や,「教師の職務」,「学習指導」に対して言及している学生は,それに比べた割合としては少なかった.