日本教育工学会論文誌
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瞬目頻度が職業別人物の印象形成に及ぼす影響
小孫 康平
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2008 年 32 巻 Suppl. 号 p. 41-44

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抄録

本研究の目的は,瞬目の頻度のみに関する情報から職業別人物の印象形成に及ぼす影響について検討することである.調査対象者は大学生110名(男性61名,女性49名)であった.調査内容は,「総理大臣・若い人気のある歌手・人気のあるお笑い芸人でまばたきをよくする人,あまりしない人」といった文章呈示によってイメージされる人物の印象である.評定は7段階尺度でSD法を用いた.因子分析の結果,情緒安定性因子,親近性因子,知性因子の3因子を抽出した.また,瞬目が多いといわれる人は,全体的に情緒安定性に欠けている人であると思い込まれていることが示された.特に,「総理大臣でまばたきをよくする人」は情緒安定性に欠けている人であると思い込まれていることが明らかになった.

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© 2008 日本教育工学会
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