本研究では,中国で日本語を学ぶ大学生を対象に,授業外での自律的なOER (Open Educational Resources) 利用行動に関わる自律学習能力,メディア情報リテラシー (MIL) および学年から4つの学習者タイプを作成し,自律的なOER利用行動に影響を与える要因を質問紙調査 (有効N = 597) を用いて学習者タイプごとに検討した.「他者」・「OERの設計や質」・「利用意図」の3要因が3段階のOER利用行動 (計画・遂行・自己内省) に及ぼす影響を学習者タイプごとに調べた結果,いずれの学習者タイプも「利用意図」からの影響がみられた一方,自律学習能力とMILが低い学習者タイプの場合には「他者」と「OERの設計や質」からの影響も確認された.「利用意図」への影響については,いずれの学習者タイプも「他者」が「OERの設計や質」を介して間接的に影響を与えていたが,低学年に属する学習者タイプの場合には「他者」からの直接的な影響も確認された.これらの結果から,自律的なOER利用行動を促す方策を提示した.