日本教育工学会論文誌
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教育実践研究論文
国語科授業における一文読解方略指導と児童の方略獲得過程の検討
町 岳齋田 裕子
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2025 年 49 巻 3 号 p. 569-580

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抄録

本研究では,小学校国語科の2つの物語単元で物語の主題を一文で表す一文読解方略指導を行い (実践1・2),児童の方略獲得過程や,それを教科書以外の物語 (実践3) で活用できるかを検証した.その結果,児童の読解方略活用に対する自己効力感 (分析1) は段階的に有意に向上した (p < .001).また物語の主題を表す一文の質の推移から (分析2),中心人物の変容前後の姿と要因を関連づけた一文で表す方略は獲得・維持されやすい反面,変容前後の姿と要因を掘り下げた一文で表す方略の獲得には習熟が必要である可能性が示された.児童の一文検討プロセス (分析3) からは,児童が様々な試行錯誤を繰り返しながら,児童相互の学びあいや教師からの足場かけにより,方略を獲得していく過程が発話事例として抽出された.

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