日本教育工学会論文誌
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学校および家庭における適応学習の実践と評価
稲垣 忠大森 裕二志野 奈美子阿波 弘真村上 壮菊地 尚樹
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論文ID: 42095

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抄録

タブレット端末を小学校3年〜6年生児童61名に1人1台貸与した.算数科を対象に児童の学習履歴に合わせて難易度の異なる問題を出題する適応学習を実践できるアプリケーションを提供し,授業,朝学習や放課後教室,家庭で活用を推進した.児童の学習履歴と単元テストの結果を対象に取り組み状況を分析した結果,次のことが明らかになった.1)学校と家庭双方での取り組みを推進した結果,20週以上に渡り継続的に利用され,学校では共通の問題に取り組み,家庭では習熟度に応じた問題に取り組む割合が高かった.2)単元テストの正答率と学習履歴との関連性を分析した結果,習熟度に応じて取り組む問題の正答率との関連が示唆された.3)下位群の児童では,教科書と同程度の問題を繰り返し取り組む児童に改善傾向がみられた一方,取り組み状況に偏りがある児童のスコアは低下していた.

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