日本教育工学会論文誌
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授業・校務場面における生成AI活用に関する教職課程での授業実践の有用性と課題
根岸 千悠
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論文ID: 48031

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抄録

本研究では,教職課程の受講生を対象に,中等教育現場における生成AIの活用に関する理解を促すことを学習の目的に,①生成AIを授業や校務で活用する場面を想定してプロンプトを考える,②生徒の生成AI活用に関するディスカッションを行う授業を実践した.受講生の事前・事後アンケートを分析した結果,生成AIの理解と活用に関する自己評価が有意に向上した.また事後アンケートの結果では,本授業の有用度と理解度に対する評価が高かった.各種ワークシートや自由記述を分析した結果,生成AIの有用性と限界,留意点について理解していることがうかがえた.一方で,生徒への生成AIの指導に関する自己評価は向上が見られず,生成AIの指導方法を学ぶ機会の設定や,生成AIに慣れていない学生のための支援,授業内だけでなく,生成AIを継続的に活用することを促すような工夫の必要性といった課題が見られた.

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