論文ID: S47032
本研究では,中学校での情報端末の持ち帰りによる家庭学習において,事前にデジタル教材にマーキングすることで生徒の授業参加に関する意識が変化するか,アノテーションとしてのマーキングの効果を分析した.マーキングの有無による比較分析の結果から,事前にマーキングする学習活動によって授業の中で考えが可視化され,生徒が授業に参加しやすいと感じていることが示された.また,教師へのインタビュー調査から,教師が生徒の考えを事前に把握すると共に,授業中にも考えを把握・共有することで,話し合い等に時間を割くことができる等,端末持ち帰りによる家庭学習でのマーキングが有効であることを明らかにした.