論文ID: S48067
1人1台端末とクラウド環境における「学業的援助要請に着目した課題解決プロセス」について検討することを目的とし,他者参照の効果と学業的援助要請への影響について,要請回避傾向に着目して分析を行った.結果,1) 他者参照により,学業的援助要請を必要とせずに分からないことを自己解決する傾向が高いこと,2) 他者参照が分からないことへの気づきやつまずきの明確化だけでなく,課題の解決に直接寄与すること,3) 要請回避高群は,数学科より社会科の課題で「分からなかったことが解決できる」「答えの完成度を上げることができる」傾向が高いことが示唆された.