論文ID: S48072
本研究では,大学の初年次生が自学自習としてレポートの文章を校正する際に,言語生成AI とルーブリックを用いた個別フィードバックを活用する実践を行い,効果の程度と課題を検証した.調査の結果,65.4%の学生が言語生成AI によるフィードバックを肯定的に評価した.事後アンケートの自由記述では,フィードバックをもとに表記表現や文章構成など自分で気づかなかった文章に表出した問題点を把握し,文章の改善に活用した例がみられた.一方,言語生成AI のフィードバックに誤りがある点を問題視する意見もあり,継続的な調査の必要性が示された.