森林立地
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中国南西部のカルスト地域における天然林を移動する水の水質及び養分収支
盧 暁強戸田 浩人丁 訪軍崔 東壽方 昇佐
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2011 年 53 巻 2 号 p. 61-71

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抄録
中国の南西部茂蘭のカルスト地域において,林外雨,林内雨,樹幹流及び渓流水を採取し,降水の樹冠通過前後の化学組成の変化を明らかにするとともに,主なイオンの収支を把握した。本調査地は,人為的攪乱のない亜熱帯常緑・落葉広葉樹が混交した天然林である。水循環におけるCa^<2+>とMg^<2+>の移動量が多く,カルストの炭酸塩岩の影響が示唆された。中国国内の他の地域に比べ,降雨のイオン濃度が低く,pHが高いという特徴は,人為的な影響よりもカルストの自然条件が大きいと考えられる。また,主なイオンの収支はCaとMgでマイナスとなり,K^+,Na^+,Cl^-,SO_4^<2->-S及び溶存無機態窒素(DIN)はプラスとなった。樹冠収支モデル(Na^+トレーサー)を用い,林内雨中の乾性沈着とイオンの樹冠交換割合を推定した。年間乾性沈着量はCa^<2+>が最も多く,ついでSO_4^<2->,NH_4^+であった。森林に流入したDINは年間12.3kgha^<-1>で,そのうち86%は,植生-土壌生態系への保持が推察され,植生と土壌微生物に効果的に利用されていた。
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© 2011 森林立地学会
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