日本林学会誌
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新簡易機械集材法(岩大方式) (III)
本法予備試験用風力ガバナの設計試作ならびに本法専用集材機の開発
大河原 昭二
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1971 年 53 巻 7 号 p. 205-209

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抄録
前報の理論にもとづき,まずもって最初に本法が構想どおり展開し得るか否かを知るために,予備試験用風力ガバナを設計試作した (Tabelle 2, 3; Abb. 1, 2)。 これは,岩大演習林所有の小型10馬力2胴集材機 (Tabelle 1) に,アタッチメントとして取付け使用するものである。試験は昭和42年11月,岩大御明神演習林で行なわれ,期待通りの好成果を得ることができた。
そこで,著者は本法実用化の立場から,新規に本法専用集材機開発の意味と必要性を痛感し,ひきつづき昭和43年度文部省科学試験研究費補助金を受けて新鋭機を設計し (Tabelle 4; Abb 3, 4), 地元メーカーに制作の労を煩わせた。本機(岩大式集材機Iw. U. M-1型)は,木材重量2トン,林地勾配40°を限度とする適用範囲のかなり広い集材機である。なお,本集材法に随伴する機動性については,集材機本体に補助車(最小旋回半径3m) を装着させることにより,その要望がかなり満たされるものと思っている。
本機設計上の風力ガバナ制御特性は,理論上, Abb. 5のようであり,これにもとづき,現地作業条件に応じて選ぶべき妥当な変速機の組み合わせ仕様を例示すればTabelle 5のようになる。
本機の性能試験ならびに本機による本法の各種集材作業試験結果については,次報以降に報告の予定である。
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