医療経済研究
Online ISSN : 2759-4017
Print ISSN : 1340-895X
研究報告
医療機関の薬剤購入における価格弾力性の推定
南部 鶴彦 島田 直樹
著者情報
ジャーナル フリー

2000 年 7 巻 p. 77-100

詳細
抄録

基準薬価制度の下における薬価差の存在が、社会的な問題として指摘されて久しい。しかしこれまでのところ、薬価差の存在がどれだけの資源配分上過剰な需要をもたらすかについては、実証的な分析が存在しなかった。この研究では卸の薬剤納入データを利用することによって薬剤の薬価差に関する需要の価格弾力性を推定した。この結果、薬価差に関する弾力性は統計的に十分有意に計測され、かっその値は平均して1以上であることが明らかとなった。

著者関連情報
© 本論文著者

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top