薬史学雑誌
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植民地朝鮮で発行された雑誌京城薬報について
辻 大和
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キーワード: 韓国, 朝鮮, 近代, メディア, 薬学
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2025 年 60 巻 1 号 p. 25-29

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抄録
目的:植民地朝鮮の京城薬報の発行形態や沿革,記事内容を探究した. 方法:日本と韓国の図書横断検索システム,各薬科大学図書館と内藤記念くすり博物館のデータベースで検索した.公刊統計資料中での『京城薬報』の記載を調査し,植民地朝鮮薬学の編纂資料を調査した. 結果:日本と韓国の図書横断検索システムの検索結果から 1908 年創刊『京城薬報』復刻版を得た.大学図書館,内藤記念くすり博物館での調査結果から,内藤記念くすり博物館が 1937 年から 1941 年の京城薬報を所蔵することを把握し,調査した.京城薬報の発行形態が月 1 回から月 2 回に変わったこと,発行者が土井兼次郎であったこと,記事内容が行政,薬学,薬業界の広範に及ぶことを明らかにした.
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© 2025 日本薬史学会
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