2018 年 39 巻 p. 54-61
背景・目的 本研究の目的は、シャワー+足湯群とシャワー群の体温変化と心理的評価から温熱効果を分析し、足湯を使ったシャワーの温熱効果を検討した.
方法 研究デザインはクロスオーバーデザイン。20代の健康な女性10人を対象に、足湯の有無を条件にシャワー前後の鼓膜温、前腕皮膚温、足背皮膚温を測定した. 主観的評価は気分プロフィール検査 (POMS2短縮版)、温浴感4件法、自記式アンケートにて実施した. シャワーは被検者にセパレートタイプの水着を着用してもらった。椅子座位の姿勢で、検者が背部、上肢、胸、腹部、大腿の順に、40-41℃の温水を10分間繰り返し掛けた. 足湯は両膝下10cmまで40-41℃の湯に浸漬した.
結果 シャワー後の鼓膜温、皮膚温は両群が上昇した。足湯による体温の変化に有意な差はなかった. シャワー前後の気分プロフィール検査では、両群に「疲労-無気力」「緊張-不安」に改善があった。足湯併用群にのみ「活気-活力」に有意な増加が認められた (p=0.02).
考察 足湯を使ったことによる温熱効果は得られなかったが、「活力-活気」の改善は、温熱効果以外にも足湯併用の意義があると考えられる。