超音波医学
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総説
乳房MRI検出病変に対するtargeted 超音波検査の実際
國分 優美大迫 智上野 貴之松枝 清
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2026 年 53 巻 4 号 p. 199-207

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抄録

乳癌の広がり精査や乳癌卵巣癌既発症者に対するハイリスク群サーベイランスにおいて,MRIにより新たな病変(MRI検出病変)が指摘されることがある.これらに対してまず行われるのがtargeted 超音波検査(ultrasound:US)である.しかし,targeted USによる病変の同定は,必ずしも容易ではない.その主な要因は,MRIとUSの検査体位の違いにより乳房が変形し,病変の位置が移動するからである.targeted USの同定率を向上させるためには,いくつか押さえておくべきポイントがある.MRI画像からtargetの位置情報を十分に把握すること,仰臥位での乳房の変形に伴うtargetの移動を予測すること,さらにMRIにおいて検出される等エコー病変の特徴を理解しておくことが重要である.targetの位置情報については,乳腺分布における深さ方向・内外方向・頭尾方向の距離の比率を把握し,MRIの位置情報とUSにより同定した病変の位置が合致するかを検証することが有用である.本稿では,targeted USの実際的な方法として,targetが乳腺分布の辺縁にある症例,targetが乳腺分布の辺縁にない症例,主腫瘤・良性病変・正常構造を指標とした症例,仰臥位によるtargetの外側あるいは頭側への移動が認められた症例,target周囲が脂肪組織主体であった症例,MRIにおいて検出される等エコー腫瘤の症例について,それぞれ解説する.

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