日本看護倫理学会誌
Online ISSN : 2434-7361
短報
助産師が妊産褥婦へ質問紙調査研究を行う際の倫理的配慮に関する実態調査
石岡 洋子
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2016 年 8 巻 1 号 p. 56-61

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抄録

ニュルンベルク綱領(1947年)が指針として示されて以降、看護の世界でも、いかに研究対象の権利を尊重しながら研究を遂行するかが課題となっている。看護研究は、看護学・助産学の発展に必要不可欠であるが、研究に参加するか否かには対象の任意性の保証等倫理的配慮が十分されなくてはならない。本研究は、勤務助産師が質問紙調査を行う際の対象者へのインフォームドコンセント手続きの実態を明らかにすることを目的に、全国の分娩取扱い施設に勤務する助産師317名に、倫理的配慮に関する認識と実践について郵送質問紙調査を実施した。その結果、助産師は研究を行う際の倫理的配慮についての理解が不十分であり、看護研究における倫理の向上にむけた研修会等の取り組みが必要であることが明らかになった。

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© 2016 日本看護倫理学会
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