日本小児血液学会雑誌
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RIST後再発に対してドナーリンパ球輸注による再寛解導入に成功した急性骨髄性白血病の乳児例
楠木 重範佐野 弘純滝沢 祥子時政 定雄橋井 佳子太田 秀明原 純一大薗 恵一
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2007 年 21 巻 3 号 p. 125-129

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抄録
乳児急性骨髄性白血病 (AML) では, 化学療法のみでも良好な治療成績を期待できるが, 難治例で造血幹細胞移植を必要とする症例も少なからず存在する.今回, 生後4ヵ月時に非寛解状態のままreduced-intensity hematopoietic stem cell transplantation (RIST) を行い, 移植後再発したものの, その後2回のドナーリンパ球輸注にて再寛解導入に成功した乳児AMLの1例を経験した.本症例では移植時の月齢が低いこと, 原病が移植片によるGVL効果が期待できるAMLであることを考慮し, 治療毒性・晩期毒性の軽減を目指しRISTを選択した.晩期障害として閉塞性細気管支炎を発症したため, さらに検討が必要であるが, 難治性の乳児AMLに対してRIST/ドナーリンパ球輸注は有効な手段と考えられた.
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