抄録
乳児急性骨髄性白血病 (AML) では, 化学療法のみでも良好な治療成績を期待できるが, 難治例で造血幹細胞移植を必要とする症例も少なからず存在する.今回, 生後4ヵ月時に非寛解状態のままreduced-intensity hematopoietic stem cell transplantation (RIST) を行い, 移植後再発したものの, その後2回のドナーリンパ球輸注にて再寛解導入に成功した乳児AMLの1例を経験した.本症例では移植時の月齢が低いこと, 原病が移植片によるGVL効果が期待できるAMLであることを考慮し, 治療毒性・晩期毒性の軽減を目指しRISTを選択した.晩期障害として閉塞性細気管支炎を発症したため, さらに検討が必要であるが, 難治性の乳児AMLに対してRIST/ドナーリンパ球輸注は有効な手段と考えられた.