薬学教育
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実践報告
薬学生へのアンケート調査による多職種協働での卒前緩和ケア教育の有用性の検討
武井 佐和子勝山 壮波多江 崇増田 多加子西村 和江石田 千穂杉本 絵梨子田上 正杉浦 宗敏
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2018 年 2 巻 論文ID: 2018-015

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抄録

チーム医療によるWHO方式がん疼痛治療法を実践できる薬剤師の育成の最初の段階として,緩和ケアに従事する薬剤師が学ぶべきことを理解することを目的とした多職種協働による授業を薬学部5年生に実施し,その有用性を評価するために,受講学生にアンケートを実施した.その結果,薬物治療,コミュニケーションについては,授業でその必要性を再認識していた.痛みの理解については,緩和医療で,基本でかつ重要な「全人的苦痛緩和」への理解を促すことができていた.「全人的苦痛緩和」への理解は2015年度より実施されている新薬学教育モデル・コアカリキュラムの「がん性疼痛の病態」の理解に不可欠であり,新薬学教育モデル・コアカリキュラムにおいても多職種協働による授業は有用と考えられた.受講学生の実務実習経験,緩和医療への興味が影響することが明らかになった.今後,これらの影響を受けないカリキュラムの検討が必要と考えられた.

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© 2018 日本薬学教育学会
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