日本公衆衛生看護学会誌
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研究
A県北部に居住する前期高齢者の他者とのつきあいと孤独感との関連
齊藤 葉月平野 美千代
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2019 年 8 巻 2 号 p. 96-103

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抄録

目的:前期高齢者の他者とのつきあいと孤独感との関連を明らかにする.

方法:A県の3町に居住する要介護認定を受けていない65~74歳600名を対象に,無記名自記式質問紙調査を実施した.調査項目は,個人要因,他者とのつきあい,孤独感(AOK孤独感尺度)で構成し,分析は,孤独感を従属変数とする多重ロジスティック回帰分析を用いた.

結果:調査票は回収数299部,有効回答数292部(有効回答率48.7%)であった.孤独感の平均得点は1.41±2.17点であった.友人と会うことに満足していない(OR=5.72),近所の者と会う頻度が月に数回以下(OR=2.94),近所の者と会うことに満足していない(OR=3.15),情緒的サポート受領の相手がいない(OR=2.81)者ほど孤独感を感じていた.

考察:退職などにより生活が変化し,地域への適応が望まれる前期高齢者の孤独感に対して,近所の者との定期的な接触や,友人および近所の者との間に,会えば満足感が得られる充実した関係を構築・維持することの重要性が示唆された.

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© 2019 日本公衆衛生看護学会
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