日本植物病理学会報
Online ISSN : 1882-0484
Print ISSN : 0031-9473
ISSN-L : 0031-9473
稲小粒菌核病菌の生理
窒素代謝に就いて
三沢 正生加藤 盛
著者情報
ジャーナル フリー

1955 年 19 巻 3-4 号 p. 125-128

詳細
抄録

1) 小球菌及び小黒菌は共にNH4-N・NO3-N・尿素・Peptone を良く利用することが出来る。
2) 両菌は共に, NO2-Nを利用することが出来ない。
3) 窒素源の種類によつて, 両菌の生育に差異が見られた。
4) 無機態窒素源の内, 培養液のpHを低下せしめないものでは, 生育が両菌共に良好であつた。
5) 有機態窒素源の内, Peptone が最良の生長を示した。
6) NH4-NとNO3-Nとが共に存在する場合, 両菌はNH4-Nの方をより早く吸収利用する。又小黒菌の方が, NO3-Nをより早い時期から利用する。

著者関連情報
© 日本植物病理学会
前の記事 次の記事
feedback
Top