抄録
オオムギ5品種の第一葉に3種の非病原性糸状菌,Alternaria alternata, Erysiphe polygoniおよびColletotrichum lagenariumを接種し,それらオオムギ品種の防御反応を光学および蛍光顕微鏡を用いて観察した。その結果,供試した品種および糸状菌間では,パピラによる侵入阻止率に差が認められた。しかし,ほとんどの侵入阻止部位では,パピラ形成や蛍光顕微鏡下で自発蛍光として現われる細胞壁の変化が観察された。以上の結果から,パピラ形成によって起こる侵入阻止反応は,オオムギが非病原性糸状菌に対して示す抵抗反応の一つとして重要であることが示唆された。