抄録
4種の雪腐病菌(Pythium paddicum, P. iwayamai, Typhula incarnataおよびFusarium nivale)とコムギからリボソームを抽出し,SDS-ポリアクリルアミドゲル電気泳動法によって,それらのリボソームタンパク質の泳動パターンを比較した。その結果,P. paddicumとP. iwayamaiとの間では泳動パターンに差異が認められなかったが,2種のPythium菌,T. incarnata, F. nivaleおよびコムギの間では明らかな差異が認められた。また,P. paddicum, T. incarnataおよびF. nivaleを各々接種したコムギからリボソームを抽出し,それらの泳動パターンを比較した結果,各種罹病コムギから病原菌のリボソームタンパク質のバンドが検出された。これらの結果から,各菌のリボソームタンパク質による本病の診断の可能性が示唆された。