福井県農業試験場
大阪府立大学農学部
1987 年 53 巻 5 号 p. 650-654
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捕捉法,検出植物法および直接接種法を用い,ムギ栽培歴がない水田,畑および山林土壌中における褐色雪腐病菌の有無ならびに種類を検討した。その結果,ムギ栽培歴がないこれらの土壌中にも褐色雪腐病菌が普遍的に生存し,しかも水田には主にPythium paddicumが,畑にはP. iwayamaiが生存することが明らかになった。また,水田転換畑と畑地で発生する褐色雪腐病の病原菌の違いは,それらの土壌中におけるムギ栽培前の病原菌の分布の違いによっておこると考えられた。