心身医学
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特集 老年期と心身医学
高齢者とサルコペニア
―リハビリテーションの立場から―
荒田 雄人
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2020 年 60 巻 4 号 p. 333-338

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抄録

高齢者が抱える問題の1つにサルコペニアがあり, リハビリテーション (リハビリ) の効果が期待されている. サルコペニアに対しては, たんぱく質の適切な摂取, レジスタンス運動を含んだ運動プログラム, 低負荷であっても高反復回数実施し, トータルの運動量を増やすことなどが重要であると考えられている. 入院患者に対しては, これらを組み合わせた適切なリハビリの提供はもちろんだが, 患者が自主的に運動を実施できるよう支援することも大切である. 患者の自主性を育むことがトータルの運動量確保につながり, よりよいリハビリ結果をもたらすと考える. 本稿は前半でサルコペニアに関する知見を, 後半では当院での運動量確保, 自主性向上のための工夫を紹介する.

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© 2020 一般社団法人 日本心身医学会
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