日本小児腎臓病学会雑誌
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総説
細胞接着における膜結合型Heparin-binding EGF-like growth factorの生物学的機能
杉本 圭相藤田 真輔柳田 英彦岡田 満竹村 司
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2008 年 21 巻 2 号 p. 126-133

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抄録
 HB-EGF, Heparin-binding EGF-like growth factors (HB-EGF) はEGFファミリーに属し,ヘパリン結合EGF様ドメインを含む細胞膜貫通型の前駆体 (ProHB-EGF) として合成される1)。ProHB-EGFとして細胞膜表面に発現した後,プロテアーゼによるプロセッシングをうけ,遊離型HB-EGF (solubleHB-EGF) となり,その受容体であるEpidermal growth factor Receptor (EGFR) に結合し,活性化させる2)。proHB-EGFはsHB-EGFの単なる前駆体としてだけではなく,膜蛋白質としても機能しており,隣接する細胞表面のEGFRと結合することでその生物学的活性を発現する (Juxtacrine活性)3)4)。プロセシングを抑制させた非分泌型膜結合型HB-EGFを強制発現させたMDCK II細胞が,培養plastic dish上において,細胞接着と運動能の促進を認め,さらにEGF様ドメインのチロシンリン酸化を抑制した変異型非分泌型膜結合型HB-EGF細胞では,それらが抑制された。Western Blotting解析では,前者におけるFocal Adhesion Kinase (FAK),パキシリンのリン酸化発現が高いことが確認され,細胞接着および運動能におけるHB-EGFの関与を示唆するとともに,非分泌型HB-EGF細胞において,EGFR活性が細胞の動態に深く関与していることを根拠づける結果であると考えられた。
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© 2008 一般社団法人 日本小児腎臓病学会
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