日本小児腎臓病学会雑誌
Online ISSN : 1881-3933
Print ISSN : 0915-2245
ISSN-L : 0915-2245
原著
小児期に腎移植を受け, 成人年齢に達した症例の社会生活について
後藤 芳充, 田中 一樹, 畔柳 佳幸, 松隈 英治, 山田 拓司
著者情報
ジャーナル フリー

2010 年 23 巻 2 号 p. 92-95

詳細
抄録
 腎不全医療を行っているわれわれの最終目標は,患児を一般の社会人として自立させることにある。腎代替療法の一つである腎移植医療の進歩はその目標を容易にした。われわれは1987年より腎移植を行っており,19歳以上で当院外来でフォローを行っている患者は24例いる。そのうち,仕事を持たずに自宅で生活している患者は,うつ病で精神科医に受診している1例だけであった。学生を除いた就職年齢の患者は17例であり,失業率は5.8%となり,同年齢の完全失業率が6.4~9.4%であることから比べ,遜色のない就業率であった。何らかの資格を持っている症例5例は,全例その資格に関する職業に就いていた。4名は結婚しており,男性の2名は父親となっている。腎移植は確立した医療であるとともに,社会生活についても有用である。
著者関連情報
© 2010 一般社団法人 日本小児腎臓病学会
前の記事 次の記事
feedback
Top