抄録
小児CAPD患児15例 (男8例,女7例,5~15歳) を対象とし,高感度PTH (HS-PTH) について,10,000pg/ml以上の時期,10,000pg/ml未満の時期の2群にわけ,骨密度変化量 (DEQCT法) と骨代謝マーカーの変化との関係について比較検討した。血清HS-PTH濃度とCAPD導入後の年数に有意な正の相関を認めた。皮質骨骨密度はHS-PTHが10,000pg/ml以上の群で低下傾向,10,000pg/ml未満の群で増加傾向を示した。血清オステオカルシン,プロコラーゲンI型C末端ペプチドは,HS-PTHが10,000pg/ml以上の群で10,000pg/ml未満の群より有意に増加した。以上より小児CAPD患児では,導入直後のPTHの上昇が比較的軽度の時期では骨密度が増加する例が多く,その後のPTHの上昇により骨代謝回転が亢進し,骨密度の低下が認められた。