広島国際大学健康科学部心理学科
駒沢大学文学部心理学科
2021 年 39 巻 1 号 p. 4-18
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本稿では,脳波段階(Hori’s stages)を用いて,入眠期の多彩な脳波変化を定量的に記述すると共に,入眠期脳波の空間分布特徴,入眠前の覚醒状態と入眠過程の進行との関係についての時間的なダイナミクス,など,覚醒睡眠移行期の精神生理学の重要性について解説する。入眠期の脳波段階を基本指標として行動指標や主観指標と対応づけて入眠期を検討することで,覚醒中及び睡眠中の意識・感情・行動及び脳機能を洞察する上で有益な情報が得られることが期待できる。
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