生理心理学と精神生理学
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触・圧刺激の移動弁別における体性感覚事象関連電位
野口 洋平片桐 和雄前迫 孝憲竹形 理佳小池 敏英
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1995 年 13 巻 2 号 p. 78-83

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抄録
本研究の目的は, 触・圧刺激の移動の弁別に関連した誘発電位の変化を研究することであった.自然な触刺激としてブラシの回転が右示指の先に呈示された.回転はステッピングモーターによって制御された.誘発電位は2つの条件で測定された : 非弁別条件, ここでは, 対象者は, ブラシ刺激を無視するよう教示された;弁別条件, この条件では, 対象者はブラシの回転方向を弁別し, 右回転の刺激のみを数えるよう教示された.弁別条件では, 2種の刺激 (右20%, 左80%) がランダムな順序で呈示された.N60成分は両条件でC3とC3'で優勢に出現した.弁別条件に対するN60成分の振幅は, 非弁別条件より大きかった.P300が弁別条件の右回転低頻度刺激に対して, 頭頂部で優勢に出現した.触刺激に対するP300の振幅分布は, 聴覚刺激や視覚刺激に対するP300と類似した.この結果は, P300が多モダリティ情報に関する共通処理系を反映することを示した.
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© 日本生理心理学会
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